つがる漆スピリット合同会社

お取り扱い

漆器は取り扱いが難しいと言われますが、注意点を理解していただけましたら長年お使いいただける商品です。

我が家には、父、祖父、曾祖父が作った物があります。子供に物を大事にするのを伝えるのは、伝統や日本の文化を伝える事だと思います。

漆器は熱伝導率が低く、断熱、保温に優れているので、冷たいものは冷たく、温かいものは温かさが長持ちして美味しく頂けます。それは、先人の知恵と食べ物に感謝です。子供に伝えたい大切な心です。

漆器は決してお安いものではありませんが、扱いに気をつけていただけますとずっと使えますし、作り手としてとても嬉しい事です。

 

 

漆器のにおい

新しい漆器には特有のにおいがあります。ご使用のまえにぬるま湯で洗い、水気を良く切ってから薄めた酢で拭いて頂くとにおいは消えます。また米びつの中に米と一緒に数日間置いて頂いてもきえます。

洗い方

水やぬるま湯で、一般の家庭用洗剤でスポンジを使って洗っていただいて大丈夫です。ただし、スポンジの裏の固い部分や固いナイロン、たわし、クレンザーなどは傷がつきますので、決して使わないで下さい。特にこびりつきがある時に無理に洗うと傷つきますので、数分間ぬるま湯につけてから洗うと、大抵の汚れは落ちます。

水滴が付いてますと、跡が残る事がありますので水分はきちんと拭き取りましょう。

漆器は陶磁器類と比べると、傷がつきやすいので、できれば陶磁器類とは別に洗いましょう。

変色、変形、破損の原因になりますので、食器洗い乾燥機、電子レンジやオーブン、直火などでのご使用はしないで下さい。

保管方法

洗った後は柔らかい布で、水分をよく拭き取り、よく乾燥させてから、暗く湿気の少ない場所に保管して下さい。

紫外線は、漆の塗膜によくないので、直射日光に長時間さらさないで下さい。

また、湿気の高い場所はカビの原因になりますので、お避け下さい。

使用上

落下やぶつけたりしますと、漆が剥がれたり破損の原因となります。

氷水等極端に冷たいもの、逆に沸騰したての極端に熱い物を入れたり置いたりすると、漆の表面が白っぽくなりますのでしないで下さい。

金目のナイフやフォークなどで食材を切ったり刺したりすると、傷の原因となります。

漆に付いた落ちない汚れは、漂白剤などでは落ちない汚れです。決して漂白剤や研磨剤は使わないで下さい。

なお、修理も承っておりますので、ぜひご相談下さい。

 

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漆は生きています。

やさしさを持って扱っていただけたらと思います。

長年使っていると、木の軽さや暖かさ、心地良さを感じる事ができます。また、使う程に増す深い味わい、生きている漆だからこそ変化する色艶に本物のすばらしさを実感しています。

使い捨ての時代から本物の良さが見直されています。長く使える満足のいく物は心を豊かにしてくれます。そのお手伝いができたらとの思いで、ものづくりをしています。